2026年1月6日火曜日

川口初ソロのご報告

こんにちは、大工大航空部の川口壱基です。

2025年11月22〜26日に行われました、大工岐大木曽川合宿にて、入部当初同じ日に独り立ちをした2回井上と同日11/23(日)、初ソロに出ることが出来ました。井上と共に、同じ景色を見ながらパイロットとしての一歩を踏み出すことができたなと思います。

この合宿で初ソロに出たいなと思っていたものの、本当に出れるとは思っていませんでした。それまでは何も緊張していなかったのが、出れると決まり151に搭乗した瞬間、緊張が走り顔が固まっていたと思います。

初ソロまで長いようで、とても短く感じました。ログブックを見返すとなんと半分の教官が若井さんでした。若井さんからは発数にしてはかなり上達できてるとお褒めの言葉を頂いていました。若井さんっ子として、これからも技量を高めていきたいと思います!

22日(土)には訓練後の夜に若井さんによる学科を井上と共に受けて、ソロに必要な知識を再確認しました。
その後3回ライセンシーの新見と23へ移行した3回立脇、2回井上と共にコストコにホットドックを買い出しに行きました。道中、車の中で索切れの対処について2人から色々なことを教えて貰い、井上と明日のことをたくさん話し合いました。個人的にはこの車の中で、明日初ソロに出れるかもしれないとの覚悟が決まった時間だった気がします。
就寝前はいつもよりも具体的に、索切れの対処と一連の流れを頭の中でイメージしました。

11/23(日)になり、いつも通り6:00に起床。訓練が始まりました。コンディションは無風でこの時期にはなかなかない、絶好の初ソロ日和でした。朝、まずは井上がチェックフライトへと挑戦。見事チェックを通りダミーフライトへ。その後すぐに初ソロへ飛び立って行きました。次は自分なのだろうか、ソワソワしながら発行順を待っているとすぐにピストから自分の名前が。151に搭乗し、教官は若井さん。少しフレアに不安が残りましたがいつも通りのフライトができ、そのまますぐにまた151へ搭乗。次の教官は山田さんでした。
ここでも少し操縦が荒かったものの思いどおりのフライトが出来ました。着陸後またすぐに151へ搭乗、教官は若井さんでした。若井さんからは「さっきのは駄目やったからもうもう一度チェックするね」と言われもう一回かとフライトに挑みました。すると中期で急にガコンと索切れを初経験、心のなかで「これが索切れ!」と思いながらすぐに滑空姿勢にし、速度チェック、高度チェック、そのまま場周に入りました。若井さんから常に言われていた、速度を抜かない事をいつも以上に意識してフライトしました。着陸後、そのまま151へ。初ソロに出ることが決まりました。嬉しさと緊張でよく分からない感情だったことだけ覚えています。初ソロフライトはいつも通りのフライトができました。上空では早く帰りたいあまり、ランウェイの場所と高度の確認ばかりしていました。無事着陸できた後、仲間が集まっておめでとうと声をかけて貰いました。本当に嬉しかったです。



初ソロ後、教官の皆さんからブリーフィングを受けました。色々な課題が出てきましたが、2ndソロや自家用操縦士を目指してこれからも頑張ります!
落ち着いた後、嬉しくてすぐにお世話になったOBでウィンチマンの岩崎さんと元々監督の佐々木さんに初ソロの連絡を入れました笑

大阪に帰った後、色々な方からのご指導、ご鞭撻を受け初ソロに出ることができたととても実感しました。これからも大工大航空部員として頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします!





2025年12月19日金曜日

こんにちは。
大工大航空部の新見です。

もう見飽きた名前かもしれませんし、相変わらずユーモアに富んだ文章でもなければ、話題はDiscusばかり。
「またお前か…」と思われても、それはもう仕様ということでご了承ください。

さて今回は、11月末に行われた“大工・岐大 木曽川合宿”の様子をお届けします。


11月22日 合宿初日

合宿初日といえば、
「なかなか発数が回らない」
「成果が出にくい」
というのが定番ですが……今回は違いました。

まずは朗報から。

3年・立脇、ASK23へ移行!

3年の立脇がASK23への移行を果たしました。
同期として、これは素直に嬉しい出来事です。

僕が練許生の頃は、ソロで滞空なんて夢のまた夢でしたが、彼は違います。
沈下の少ない場所を選び、バリオが少しでも良くなれば速度やバンクを細かく調整し、着実に時間を稼いでいく。
「本当にもってるな」と横で思っていました。

(立脇 23移行)


“浮かない”と言われる木曽川

「木曽川は浮かない」

これはもう定説レベルで言われています。
実際、私自身もシーブリーズで少し滞空したことがある程度で、
「本当にここでサーマルソアリングできるの?」
と、ずっと半信半疑でした。

しかし前日、mtr先輩がふと一言。
「明日は浮くかもしれないな」

……その言葉を、当日になって思い出します。

朝からDiscusにたくさん乗せていただきましたが、地上の空気はまだ冷たく、サーマルは小さく散発的。
11時ごろになると空気が動き出し、ポコポコとした反応が出始めます。
教官たちも
「もう少し温まれば…」
という雰囲気でした。


まさかの優先搭乗

Discusがラインナップされ、搭乗者はmtrさん。
朝から4発も飛んでいた私は、完全に“いってらっしゃい係”のつもりで横に立っていました。

すると、No.1にラインナップされた151に搭乗していたwki教官が、キャノピー越しに一言。

「新見、飛んで来い」

……え?

パラシュートを背負って準備していた先輩を差し置いて、
後輩の私がDiscus、mtrさんが23へスライド。
ありがたすぎて、若干申し訳ない気持ちを抱えつつ発航します。

上空に行くと、先に出ていた557と151がすでに滞空中。

無線が飛び交います。

「大工Discus 557 こちら460 バリオ0」
「大工Discus 151 RW南側上空 高度720 −2」
「オールステーション 木曽川ピスト 特別訓練空域解放」

上も下も、完全に“新見サポート体制”。
東海大橋をトリガーに、北へ伸ばしてサーマル探しに出ます。


サーマル、来た。

予想的中。

0〜+1.5m/sのサーマルを、30度バンクで必死に探ります。
5分前に離陸した151が「720m」と言っていましたが、
「チートでしょ」
と心の中でツッコミ。

150mほど高度を稼いだところで空域が気になり、早めにブレイク。
再度北へ。

すると沈下に叩かれます。

「まずい、増速だ」

……と思った瞬間、横ずれに気づき修正。

+2〜3m/s。

「はーい、こんにちは」

オーディオバリオが
「プー、ピーピーピー」
と騒ぎ出し、心拍数も一緒に上昇。

先ほどとは別物の、明らかに強いサーマル。
ゆっくりですが、1030mまで駆け上がりました。

後から上がってきた複座機の方が上昇率が良く、その下に入れてもらいます。
美味しいサーマルをいただきながら、頻繁にクリア確認と他機警戒。

ふと上を見ると、太陽に隠れる557。
空で太陽を使ったかくれんぼをされると、眩しくてたまりません。

最後までコアにきれいには入れませんでしたが、
単独で1000mまで上げられたこと
そして人生最高高度を自分の手で更新できたことは、本当に嬉しかったです。

ただし、これは決して一人の力ではなく、
一緒に飛んでいた教官機、そして地上からの無線サポートがあってこそ。
改めて感謝しかありません。


最高高度の、その先へ

これまで複座でも800m程度だった私にとって、
1000mから見る景色は、今までで一番きれいでした。

……が、快適な時間は長く続きません。

空域の関係で移動を強いられ、

「プーーーーーー。」

嫌な音が続きます。

北へ伸ばしても、先ほどの場所に戻っても、もう何もない。
東海大橋上空でも−2m/s。

気づけば高度540m
しかも、まだフライト開始から40分程度。

wki教官からポジション情報をもらい、ウインチ上空からRWを探ります。
バリオが少しずつ改善。

……が、0.5止まり。

それでもRW上空でじわじわ粘り、750mまで回復
ここでようやく1時間達成!

「やっとか…」と内心安堵しつつ、
まだ飛べるだけ飛ぶつもりで旋回を続けます。

再び最初に上がった経路を攻めると、
サーマルの“残骸”がわずかに残っていました。
丁寧に(本当に少しずつですが)拾い、950mまで再上昇


まだ浮いている人がいる

雲下を試したり、狭い空域で北に伸ばしたりしましたが、
もうサーマルはなさそう。

そういえば、私の後を追って23で飛んだmtr先輩、
まだ浮いていたはず……。

他機警戒をしながら探しますが、上には見当たりません。

「いないなー」

と思いながら街を見渡すと、
白く光る何か。

いました。mtr先輩です

「大工Discus 447 高度400 バリオ0」

……というわけで、
残念ながら二人ともここまで。

最終的に1時間33分のフライト。
数字だけ見れば「まあまあ」と言われるかもしれませんが、
自分にとっては間違いなく忘れられない一本になりました。

木曽川で、
Discusで、
自分の判断で高度を稼ぎ、落とし、立て直し、そして粘る。

この一連を経験できたことは、何よりの財産です。
改めて、空で支えてくださった教官、
地上で無線を入れてくださったクルーの皆さんに感謝しかありません。

Discusで初めて空を飛んでから、まだ3週間
それでも気づけば、Discusでのフライト時間は5時間超え

3週間連続の合宿がすべて晴れ、
教官たちの的確なサポートがあり、
そして少しの運にも恵まれ――
またひとつ、自分の中に「経験」を積み上げることができました。

こうして振り返ると、
一つひとつのフライトが決して当たり前ではなかったと、しみじみ思います。

……なお、この二日後。
私はまだ知る由もありませんでした。

この合宿の余韻に浸る間もなく、
急に体調を崩し、インフルエンザに倒れることになるとは。

人生、上がるときもあれば、
一気に沈下に叩かれるときもあるようです。

(次は健康面もマネジメントします。)










2025年12月2日火曜日

こんにちは 大工大航空部の新見です。

11月大工KG合宿 のブログを書かせていただきます。

またお前かよ、と思った皆さん。
そうです、また僕です。
飛びすぎて記憶のストックが常にパンパンなので、ブログ量も比例して増えていきます。
お許しください。

初ATソロ達成!

合宿初日、教官方とピスト調整の流れで

ymd教官より

「新見~RWチェックで行ってこい」

との声をいただき、ありがたくフライト時間をいただきました。

しかも、これまでATソロの経験ゼロ。
ASK21でのソロに挑むことに。初ソロほどの緊張はなくとも福井空港といういつもとは緊張感高まる場所でのソロに心拍数も上昇。


「いつも通り飛ぶだけだ……」
と自分に言い聞かせながら、

「フルアップ、、一輪滑走ー、エアボーン、福井ローカル、JA2471~」

緊張はMAXでしたが、なんとかエアボーン無線も入れ、安定します。

wki教官よりソロで飛ぶときは曳航不良の場外着陸の場所のイメージをと

念を押されていたため張りつめた緊張感あるエアボーン~離脱でした。

人生初 ATソロ、達成!

自分の技量に自信もなく「これで今日は21だけかな〜」
と少し悔しさ残る状態でしたが、まさかチェックが通りDiscusで行けることに。

Discusに乗り込み、「曳航方法以外は変わらん、変わらん……」と自己暗示。
(メンタルはずっとプルプルしてる)

DiscusはK21よりも姿勢が寝ていますが機体の姿勢を維持することに注力すればよいと意識してただ一輪滑走を意識して繊細な操縦でエアボーン。


■離脱高度900m!?人生で一番高いソロ景色

曳航開始。
曳航機に連れて行かれるだけなのに、
だんだんメーターが見たことない数字に。

900 m!?
ソロでこんな高さ、しかも景色が綺麗すぎてテンションが壊れてきた結果――

上空で鼻歌を歌う。

曲はB'zの「Love Phantom」(渋い)。
どうしてこれを選んだのかは自分でもよくわかりません。

900mの空から見た日本海、東尋坊の風車、福井の町並み、
さらにサッカー場で動き回る人まで全部見える。
飛んでるというより、優雅に進むヨットのような感覚。


■人生初、ソロで“サーマルを感じた”瞬間

高度500mあたりで、
お尻がフワッと持ち上げられたので思わず

「うわ、サーマルや!」

と独り言。
ソロで滞空したことがほぼない(毎回6分)自分には衝撃体験。

なんとかコアに食らいつこうと格闘し、
+100m獲得の奇跡。

まだ昼前でトップは低かったことにしておきます。
本当は1時間飛べる空だったらしいですが、
こっちは人生初の“まともな滞空”だったのでこれで十分です。

結果:44分の(自分にとっては)ロングフライト達成!


■合宿の締めは…まさかのカニ祭り

その後は無事に運航を終え宿舎へ戻ると――
教官部屋のテーブルに大量のカニが並んでいる!!
1人一杯好きなの選んでOKという大盤振る舞い。

学生全員、大興奮。
福井の海の幸の暴力。
そして教官のポケットマネーの暴力。

小川さんにカニの食べ方講習を受けながら一日目の夜はこれで終わり!

あのカニをまた食べるためにも、
この季節に福井でいっぱい訓練したいですね〜

写真は🦀の背景に充さんと水を飲むあさだいとカニ講習の様子




こんにちは 大工大航空部の新見です。
11月大工公立名工合宿のブログを書かせていただきます。

8月、総飛行時間30時間を何とか達成!
……したのは良いのですが、そこから“Discus難民”としての長い放浪が始まりました。

「乗りたいのに、乗れない。」
9月も10月もDiscusは遠い存在。
遠距離恋愛どころか 片想いのまま2か月経過
気づけば移行は11月へとずるずる延び、毎年恒例のOB会では勢いで
「来週Discus乗ります!」
と宣言する始末。

──そしてその1週間後。
入学初日に「なにこの機体、かっこよすぎる……!」と心を奪われたあのDiscusに、ようやく、ようやく乗れる日が来たのです。


■合宿初日:チェックライド祭り

1stチェックはwki教官。
いきなりのダミーブレイク
「久々の同乗教育で嬉しい、ちゃんと飛ぼう〜」と思ったら、まさかの3分で終了

次のnsn教官とのチェックもサクッと突破し、いよいよ本命のDiscusへ。

格納庫では胴体だけちょこんと出されたDiscusが鎮座。
試しに乗って慣熟してみるか思いつつパラシュートを装着して乗り込むと――

2時間爆睡。
(※シート慣熟は無事完了しました)


■Discusは“かっこいい”だけじゃなかった

大工Discusは新しい機体だからか、ギア格納の動作がやたら綿密&ちょっと硬め
Astirとはまた違う“気遣いポイント”があり、ここは改めて気を引き締めたところです。

そして教官からもうひとつの注意。

「Discusの舵は鋭くて敏感。油断するとお前を殺しにくるぞ」

いや物騒。
でも実際そのくらいキレのある舵でした。
今までの機体とは別次元のシャープさ。
計器類も多すぎて、もうコックピットに乗り込んだ瞬間からテンション爆上がりです。

緊張しながら迎えた初フライト。
離脱して風に乗った瞬間、思わず声が出ました。

「え、静かすぎん………?」

これまで乗ってきた機体と全然違う、あまりにも滑らか。
風切り音が小さくて逆に不安になるレベル。
Discus、まじで“空を滑っている”って感じがする。

というわけで、11月の大野合宿は念願のDiscusデビューで始まりました。
このあと何が起きたのか、空でどんなドラマがあったのか……
続きがあればぜひまた書かせてください!



2025年6月19日木曜日

3回新見 自家用操縦士 技能証明実地試験合格

ライセンス獲得までの道のり

 主将 新見 哲史

こんにちは。大阪工業大学の新見哲史です。202569日に前主将の森谷さんとともに自家用実地試験に合格いたしました。ここでは険しく、そしてどこかユーモアでもあった合格までの道のりを綴らせていただこうと思います。

エピローグ:Discusへの憧れ

私にとって、1年生の頃の「ライセンシー」は、まさに雲の上の存在でした。若井教官がアメリカでライセンスを取得された話、他大学の先輩方が実地試験に挑み合格していく姿を目の当たりにし、「かっこいい」という憧れを胸に抱きました。

以来2年、私の目標は「3年生でライセンスを取得し、Discusを乗りこなし、全国大会に出場すること」。この夢を追い、今日まで空を飛び続けてまいりました。

1年生でソロデビューを目標に、2年生の6月、ついに1stソロフライト。その後も、山田監督、辻埜前監督、松本教官、北教官、横田教官、若井教官のご指導のおかげで、フライト回数を積み重ねることができました。時には、他大学の教官なら厳しく落とされるようなフライトであっても、ソロに出していただきました。

単座以降から自家用受験経歴充足まで

202412月、東海関西合同委員会の裏で開催された大工単独合宿にて、私にとって大きな転機が訪れます。念願のASK21、そしてASK23への機種移行です。

ASK21の機体係を務めていたこともあり、乗りたいという気持ちは人一倍強かったものの久しぶりに乗ることで不安はありました。東海関西合同委員会への出発は刻々と迫ってきました。単座移行のチャンスは刻限を迎える寸前でした。

「まぁ、ええでしょう。21でひとりで行けるか?」

辻埜教官からOKが出た瞬間、嬉しさと同時に、感じた重圧を覚えています。私はただ一言、「いけます」と答えました。

単座のASK23は、驚きに満ちていました。パラシュートを背負うと、広いコックピットも急に窮屈に感じられます。そして、機体の「軽さ」に心底驚愕しました。初期上昇では山田教官、若井教官、重松さん、充さんから繰り返し注意された機首上げを危なげなくこなすことができました。

打圧が少なく、スッ、スッと動く操縦桿。「なんだ、これ」と上空で機体の挙動を楽しみました。そして着陸。ASK23での着陸は、まさに「フレアの時は視界を広く持ち、周りの芝生の景色が流れるように」という言葉を実感させられました。いつもより長いフローティングは、まるでスローモーション。地面が流れていく景色を、息をのんで見つめました。

冬の静穏と試練

年が明け2月末、自家用実地試験を意識し始めた頃、まさかの転機が訪れます。例年なら北風が強く訓練が難しい冬にもかかわらず、訓練期間中、一週間にもわたり奇跡的な「ド静穏」に恵まれたのです。最高のソロ日和が続き、私はこの一週間で、滞空こそありませんでしたが、実に10発ものソロフライトを経験しました。

「たまには天気も見方をしてくれるのか、それとも晴れ男OB岩崎さんの力が大きく働いたのか」——とにかく、発数を貯めるにはこれ以上ないタイミングでした。(ただし、一度のチェックフライトで4回ソロに出て翌日松本教官に注意されたことは、一生忘れません。)

3月末には自家用受験に必要な飛行経歴を充足。しかし、真の試練はこれからでした。

4月の体験搭乗合宿で、宮地木曽川訓練所長のチェックフライトを受けることになります。最初に与える印象が今後の学生生活全てに影響すると怯えながらも、受験予定の仲間と木曽川へ向かいました。

到着するやいなや、「今回の見極めはオーラル130分。フライトは11フライトだけ。オーラルは教官部屋で」という通達に、私たちは衝撃を受けました。これまでの見極めとは全く異なる、異例の形式。緊張感は増すばかりでした。

結果、最初の見極めはフライト面が技量不足で「脱落」。宮地さんから「自己流でやりすぎている」「パス角が全然見れていない」といった厳しいお言葉を突きつけられました。「大工生は実地試験の条件を満たしただけで、基本的なことが何もできていない」という指摘は自分の技量不足に対する悔しさだけでなく、今までご指導していただいた教官に対する申し訳なさとなり、胸にこみ上げてきました。このままライセンスを取れずDiscusには乗れないのかなと思う日も多々ありました。

宮地訓練所長との日々

一か月後、私は再び見極めのチャンスをいただきました。宮地所長の威圧感に委縮し、オーラルでは思ってもいないことを答えてしまうような状況でした。オーラルは前回よりも質が下がっていると評価されましたがオーラルは通過。前回落ちたフライトは改善したことを示さないと、と心に決め搭乗しました。何とかフライトをまとめ着陸できましたが、上空で左足は終始震えていました。フライトは落ちなかったものの、「全然できてない、我流すぎる」とのご指摘は続き、改善点の多さを痛感しました。

それからは、毎週のように木曽川へ通いました。雨で合宿が中止になっても、受験生のみが二日間宿舎にこもり、宮地所長による熱のこもった「ありがたい学科」を拝聴する週末もありました。ある学科中には、「新見はいつもぼーっとしてハイポキシアみたいやな」と笑いを誘う一幕も。その厳しさの裏にある、教官の温かい一面に、私は救われました。

実地試験、運命の69

受験予定日の天気予報は二日前からサイトによってバラバラ。ただひたすら、雨が降らないことだけを祈りました。

受験当日、試験官は聞いていた時間よりも早い、730分に宿舎に来られ、異例の時間に試験が始まりました。出発前確認では、膨大な資料の確認はカットされ、重量重心の確認のみで終了。NOTAMに関する質問にはてこずったものの、入室から退室までわずか10分で終わってしまいました。予想外の展開に戸惑いつつ、スムーズに終わったことに内心ホッとしました。

そして実技試験。宮地さんとのフライトよりもリラックスできるとは言われていましたが、実際、私の左足はラダーの上で終始震えていました。完全失速の課目では、バフェットの振動音か、自身の足の震える音か、判別できないほどでした。しかし、練習を重ねた自家用5科目を何とか1フライトでまとめ上げ、実技試験を終えることができました。

口述試験は、過去のレポートと異なり「約1時間/人」という形式。私の番が来るまで、極度の緊張が続きました。多くの資料を抱え入室しましたが、それらは一度も触れられることなく、淡々と、そして鋭い質問が繰り返されました。試験官は私の回答に対し、間違いがあればすぐに言及し、「ぼろが出ないか」と畳みかけるような問いばかり。他の受験生が4050分で終える中、私は入室前に詰め込んだ重心位置によるスピンの違いについての知識が功を奏し、30分で終えることができました。ここでもまた、早く終わったことが何を意味するのか、気にはなりましたが

こうして朝8時から始まった実地試験は、16時に終了し、受験生全員合格という結果に安堵しました。

帰りの車の中では、森谷さんがストレスから解放され爆睡する中、アドレナリンが出すぎていた私は、ずっと重松さんと試験の話をして帰ったのを覚えています。

入部して初めて空を飛んだ日、そして自家用操縦士実地試験に合格した日。奇遇にも、どちらも「69日」でした。

2年前、山田監督にサインしていただいた機長の欄に、今、自身の名前を書くことができることを誇りに思うとともに、航空機を運航する機長としての責任に、改めて身が引き締まる思いです。

これからも新米ライセンシーとして、主将として後輩に示しが付くよう精進してまいります。

Discus乗ってみたいなあ。」

 

先日1回あたりのフライト平均時間を計算したところ、625/回でした。いかに、滞空できていないかが良くわかります。

まだ、1人で滞空したこともなければ(ソロの平均時間は5/回)、滞空も3度ほど。慢心せずにいればいつかは空高く、長く飛ぶことができるのでしょうか。

来年度は

・脱・場周パイロット

Discus移行

の報告ができたらうれしいなと思います。

ありがとうございました。

屋外, 草, 男, 公園 が含まれている画像

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。

草の上に置かれた飛行機の前にいる男性

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。


2024年12月5日木曜日

太田、立脇初ソロ報告!!

こんにちは。
大工大航空部の2回生の立脇(T.Kazu) です。

この度、11月30日(土)、12月1日(日)に実施しました、11月大工名工名城大野合宿にて3回生太田と私2回生の立脇が初ソロに出ることができましたので報告させていただきます。(ブログを書くのも初めてなので大目に見ていただけると幸いです。)


With 大工生一同

東海関西の同期の中で遅めのソロになりましたが、年内に出ることができてよかったです。
これで、やっと自家用受験に向けてスタートラインに立てたかと思います。

さて、ソロに出た感想としては、ヌルっと終わったっていう感じです。(みんなが言ってる気がしますが)まずは、無事に帰ってこれてホッとしています。
1stチェックは、横田教官とのフライトでした。曳航中、フレア開始以降、場周判断は褒められましたが、旋回中の滑り、第4旋回後のパス角に対してのダイブブレーキの開き具合を指摘されましたが、横田教官からはギリOKを出していただきました。
すぐに2stチェックの準備をしていたところ若井教官から「さっきのアカンかったからこれが1stチェックやで」と言われたのでちょっとショックでしたが、切り替えてフライトに臨もうという気持ちで発航しました。1stチェックならさっきと同じく離脱400m位やなと油断していたところ200m位で”バチン”と音がしたので索切れかなと焦りましたが、(ダミーだと思ってなかったので心臓バクバク💓💓でした)すぐに滑空姿勢に入れて場周に入るイメージできたので、そこの判断は良かったと思います。そこからは、いつも通りに降りることができました。若井教官から1stチェックと聞いていたので、このフライトがダミーと知って教官に騙されて驚きと恐怖と怒りとで複雑な気持ちでした。そんなこんなで2stチェックも通り、ソロ行って来いと送り出して貰えました。
今まで、ソロ勢にフライトを譲ってきてピストから「大工立脇発航延期」と聞くたびに”またか”とため息ばかりついていましたが、やっと自分が他人を延期にさせる番が来たのでめちゃくちゃ嬉しかったです。

ソロフライトは、緊張しましたがさっきの騙されたダミーのおかげで普段通りの気持ちでフライトに臨むことができました。(今思うと若井教官には感謝してます)また、機内では「左360°旋回します」と言っても後席から返事がないのでこれがソロかと嬉しかった反面返答なくて寂しかったです😢旋回後310m位あったのでもう1旋転半はできましたが場周コールを入れてしまい、いつもよりだいぶ高い景色が見えました(笑)(ベースで高度落とせばいいやと思ってしまったので、次回以降は高度処理とパス角チェックしてから場周に入れるようにします。)ベースで高度を落としてファイナルに侵入しました。侵入中一瞬速度が抜けてしまったのでそこも反省です。そこからフレアを開始したら機体がふぁっと浮いて高起こしになると思いましたが、その時後席から松本教官が「その姿勢で待つんや!」言っているのが聞こえたのでその通りに待っていたら徐々に地面が近づいてきてきれいに接地することができました。その後、無事に帰ってこれたと一安心してキャノピーを開けました。降りてブリフィーングに行くと教官方全員に”侵入高かったね”といじられました。今後もいじられそうです。

           
 立脇初ソロショット


若井教官のチェックで初ソロに出すのは若井教官自身初めてだったそうなので、それが私だったので優越感でいっぱいでした。さらに、93発でソロに出ることができて唯一の同期で先を行くS.niimiの初ソロ時の発数より少なく出れたので、思わずガッツポーズしてしまいました。
同期との2ショット


2週間後に単独合宿があるので、そこで今回の初ソロの反省を生かして2stソロを狙っていきたいです。

最後に、今合宿で発数を回してくれたピスト、他訓練生、教官方のおかげでソロに出ることができました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。



ここで、太田からコメントを貰ったので太田の初ソロ報告も一緒に書かせてもらいます。

こんにちは、大工大航空部3回生の太田です。

太田初ソロショット
11月の大工・名工・名城大野合宿でサブピストを務めさせていただきました。この合宿では、機体も教官も大工ということで、完全にホームという環境の中で挑みました。私の目標は、今年中にソロフライトに出られることだったので、今回はその目標を達成することができて、とても嬉しく思っています!

1日目は飛ばず、ピスト業務に専念しました。2日目に、4回ほどピスト権限を使わせてもらおうと考えていたので、飛ばずに準備を整えました。そして2日目に突入!

1回目のフライトでは、速度管理が少し甘く、第3旋回で増速してしまい、引き起こしのタイミングも上手くいかず、そ のフライトは終了しました。次のチェックフライトも自分としてはソロに出られるフライトではないと思っていましたが、2回搭乗したとき「次ダミー来るかなー?」と心の中ではドキドキ💓していました。

予想通り、200mほどで切られ、その後はサブGを感じながら地平線を合わせて右旋回、90km/hにして場周に向かいました。とても緊張しましたが、無事着陸し、教官からOKが出ました。

フライトを終えての感想ですが、搭乗前から着陸するまでずっと緊張していました。いつも教官と一緒に飛んでいたときとは違い、機体が軽く感じ、「これがソロなんだな」と実感しました。進入中の速度抜けや高おこし気味で着陸してしまった点が、今後の改善点だと思います。

無事に安全に帰ってこれて本当に良かったです。今後も、自分のペースでしっかりと技術を磨き、一歩一歩成長していきたいと考えています。引き続きよろしくお願いします。

早く単座機に乗りたいなー!(願望)


初ソロ決めた2人で2ショット


2024年11月16日土曜日

岩﨑初ソロのご報告

大変ご無沙汰しております。数々の雨予報に負けじと晴れに導き合宿を成立させた、とてつもない晴れ男(ガチ)修士2年の岩﨑です。

去る1110日に初ソロフライトに出させていただきました。初ソロとその他諸々の報告をさせていただいただきます。

20232月ごろ、某道路に凍結防止剤をまき散らしつつ大学院入試と卒業論文の執筆をなんとか片付けて修士課程に進んだ私は航空部の合宿と研究を両立するつもりでした。しかし研究に私生活を破壊され研究室に寝泊まりする日々が始まってしまったため、航空部はしばらくお休みしていました。同期の若井は研究室の先生にヘイトを向けられない程度に研究をこなしつつ、教官になるために教証合宿に行ってとてつもない量の勉強をしていました。努力をあまり表に出さずに頑張る若井はほんとにかっこいいですね。WANIMAが大好きであることをもう少し隠すとモテるといつも思っています。


学会発表で沖縄に行ったときの美ら海水族館

さて、そんな私も修士2年生の7月ごろには修士論文の執筆や学会発表の見通しが立ち余裕ができたので、8月大工KG大野合宿から合宿に復帰しています。久しぶりの合宿で格納庫から大野の宿舎までの道や索付けなど色々忘れているのではないかとチョット心配していましたが、以外と体が覚えていて安心しました。復帰1発目のフライトは教官になった若井教官とのフライトでした。直線滑空もまともにできないフライトでしたが、飛ぶのはやっぱり楽しいなあと思ったのを覚えています。復帰時は総発数50発程度でしたが、夏休みの合宿に参加すると発数がたまり、10月大南神木曽川合宿前時点で65発となっていました。

もうそろそろソロ出たいなあと思って臨んだ大南神、訓練日3日目で教官からいい感じやね~という評価をいただき、運用限界と位置不明時の目標物の2項目をその場で埋めてチェックフライトに出発しようとしていたところ、背風でピス交となり初ソロはお預けとなってしまいました。わんちゃん70発ピッタリで初ソロに出れそうだったので、これは日頃の行いのせいだなと思いましたね。その日以降大学前の信号はできる限り守るようにしています。

次こそはソロに出るぞ~!と覚悟を決めて挑んだ11月大工名工公立大野合宿、実は訓練日2日目である1110日は私の24歳の誕生日でした。誕生日に初ソロ出れたらカッケエなあとぼんやり思いつつ大野に向かいました。訓練日初日、ぼちぼち固まっていたフレアが上手くいかないフライトが続いてしまいました。ずっとイメトレしていたのに~と焦りが出てきそうになるのを抑えウィンチ側に向かい、航空部同期の京大坂本にフライトのことを相談しつつウィンチ養成してもらいました。院生になると合宿に来る航空部同期がほぼ居ないのですが、ウィンチマンとして久々に来てくれた坂本と色々話せて楽しかったです。訓練が終わりドンファン池田温泉の大野満喫コンボを久しぶりにキメました。もちろん池田温泉の滑り台も滑り、周りの子供たちに24歳になる“大人”の格の違いを見せつけることができました。


坂本とウィンチ養成デート中

しっかりリフレッシュして迎えた誕生日、フライト1発目は辻埜教官でした。初日にあれだけ反省したフレアが浮いてしまい微妙に決まらず、あとちょっとでソロやなあとなりました。機械的に操縦桿を引いてるんちゃうかとコメントいただき、頭ではわかってるんだけどな~と自分自身に立腹しつつ猛省しました。その後、30GCの整備士として大野入りしていた北教官にフレアが上手くいかないこと相談していた瞬間自分の頭の中にカットインが入り、今合宿では「ピスト横で停止しないと迷惑かけるな~」と変に気を遣っていたことに気づきました。自分の長所?である図太さを失っていましたね。“ロングしてもいいからダイブを開きつつ沈下を止めるためにアップをとる。”当たり前のことですが、改めて意識して2発目に臨みました。2発目は松村教官とのフライトで、大方ええ感じとコメントいただき次のチェックフライトに臨みました。チェックは北教官とのフライトでした。搭乗準備を終え、上空のクリア確認を終えてサムズアップをしようとしたところ、北教官にもうちょい待とか~と言われました。上空にいる30GCは明らかにクリアなのに待つということはとダミーの可能性が頭によぎり少しにやけてしまいました。案の定ダミーブレイクで離脱高度は220mで場周に入りました。少しショート気味でしたがフレアも決まり、ソロOKが出ました。

いざ初ソロとなると緊張するものかと思いましたが、以外と緊張せずに最近聴いている藤井風のdamnを鼻歌で歌いながら搭乗準備をしました。いつも通り出発し、いつも通り離脱して右旋回しました。後席から右旋回します~の返事がなく、以外とソロってさみしいなあと思いました。普通に旋転し普通に場周無線を入れて普通に着陸しました。第4旋回がオーバーシュートになりそうなのをバンク角深くして軸線合わせしたことが反省点ですが、過ぎてみると後席に人が乗っていない以外何も変わらないフライトであまり実感が湧かなかったです。みんなからおめでとう!と言ってもらえてやっと実感が湧きうれしかったです。現役ではない修士2年生ですが、係や知識、LINEノートレースで絶対に勝てるノウハウなど、何かしらの形で頂いた発数分を現役ちゃんたちに還元して、普通に飛ぶことを確実に固めつつ、技量を上げてライセンス取得したいですね。いつか鳥人間で散々お世話になった佐々木さんと飛んでボロクソにコメントしていただくことを目標に頑張っていこうと思います。


追伸 

就職先が愛知県に決定したので、OGCに入会しようと思っています。また、学生のうちにウィンチマンの認定頂くことを目指しています。ウィンチマンの皆さん、養成よろしくお願いします!!